冬虫夏草入り基礎化粧品"楽花シリーズ"の公式販売サイト

北中草(冬虫夏草)

冬虫夏草についてのの資料(PDF)をご覧いただけます。なお、表示にはAdobe Readerが必要になります。

冬虫夏草について.pdf

楽花の有効成分 冬虫夏草(北虫草)

楽花シリーズの全てに冬虫夏草(北虫草)が含まれています。

【冬虫夏草とは】
別名:虫草(ちゅうそう)・コルディセプス/ふゆむしなつくさ
味:甘  性:温  帰経:肺・腎  効能:補肺腎・止咳・化痰・強壮
 冬虫夏草は土中に生きる昆虫の幼虫の表面にくっついて、幼虫の体内のタンパク質を養分として生きるキノコで、世界で350種ほどの冬虫夏草が発見されています。
 冬虫夏草が最初にヨーロッパに紹介されたのは1726年のことで、1736年にはChinese Caterpillar Fungus(中国のイモムシキノコ)と英名がつけられ、多くの学者の興味を引いたようです。
 チベットや中国の四川省で多くの種類が採集され、中国では古くから滋養強壮の漢方薬として珍重され、また王宮料理の最高級食材として使われてきました。

不老長寿の薬を求めた人物として秦の始皇帝(紀元前259~210)がよく知られていますが、焼酎に漬けた冬虫夏草を金1匁という高価な金額と交換した話や、世界三大美女の一人、楊貴妃(719~756)が若返りの薬として飲んでいたという話も後世に伝えられています。

1993年には世界陸上選手権で、馬コーチ率いる中国選手たちが出場13種目で11個の金メダルを独占、驚異的な強さを発揮しました。無名だった中国の陸上選手たちはこの快挙で馬軍団(女子陸上選手団)として話題になり一躍有名になりました。そのチームの強さを「冬虫夏草入りの特製ドリンクを飲みながら練習した」とメディアに語ったことで冬虫夏草が世界中に知れ渡りました。2008年も北京オリンピックで中国選手団がロシアやアメリカも抜き51個の金メダルを手にしたことで冬虫夏草の神秘はますます世界中に知れ渡りました。
現在では冬虫夏草は多くのプロスポーツ選手に愛用されています。

 今日、世界共通の正式学名としてCordyseps sinensis(BEKELEY)SACCARDOの名が通用しています。( )内にBERKELEYの名があるのは、先に学名を命名した人なので先人を尊重してつけたものです。sinensisというのは「中国の」という意味のラテン語です。
 冬虫夏草は世界で350種ほど発見されていますが、薬用にする冬虫夏草というのはCordceps sinensis(BERKELEY)SACCARDOという学名を持っている昆虫寄生菌です。

 中国の四川・貴州・雲南省・チベット自治区などに産するガの幼虫に生えたキノコの一種を用いる。バッカクキン科のフユムシナツクサタケ(冬虫夏草菌 Cordyceps sinensis)と呼ばれる菌類で、とくにコウモリガ科の昆虫の幼虫に寄生する。幼虫(栄養素)の体内に入った菌は菌糸をのばして成長し、やがて体内を完全に占領し、さらに細い柄(子実体)を出してキノコが発生する。幼虫の長さは3~8cm、子実体は4~10cmの棍棒状で頭部がやや膨らんでいる。市販されている薬材は全長が10cm前後、茶褐色である。冬には虫の姿をし、夏に変じて草になると信じられていたため、冬虫夏草の名があり、古来、ウドンゲ※とともに吉兆のしるしとして知られていた。夏至の頃に雪が残っている山に入り、雪の表面から露出している子実体を見つけて掘り出す。かつて冬虫夏草という名はこの中国産のみの名称であったが、現在では一般に昆虫寄生菌に対する総称となっている。日本でも同様の昆虫寄生菌が発見されることもあり、またセミの幼虫に寄生したセミタケをとくに金蝉花(きんぜんか)という。
 近年中国では冬虫夏草の代替品として北虫草(ほくちゅうそう)が人口栽培されている。北虫草はカイコガの幼虫に冬虫夏草菌の一種、C.militarisを寄生させてたもので、冬虫夏草に比べ亜鉛、セレン、ビタミンの量が多いことが認められている。冬虫夏草の成分には各種アミノ酸、ビタミンB12、ミネラルのほか、コルディセピン(虫草酸)、ジオクシアデノシン(虫草素)、ポリサッカライド(虫草多糖)、マンニトール(甘露醇)、エルゴステロールパーオキサイドなどが含まれ、抗菌作用、気管支拡張作用、血糖降下作用、降圧作用、免疫賦活作用、抗腫瘍作用などが報告されている。漢方では肺腎※を補い、去痰・止咳の効能があり、肺結核などによる慢性の咳嗽、喀血、自汗、盗汗、インポテンツ、病後の体力低下などに用いる。虚弱体質の改善に人参・鹿茸などと配合する(双料参茸丸)。冬虫夏草は古くから不老不死、滋養強壮の妙薬といわれ、薬酒(冬虫夏草酒)や薬膳料理などにも珍重されている。

冬虫夏草の有効範囲

冬虫夏草は無毒性で、量を取りすぎても副作用はほとんどありません。
・肺の機能が低下して、咳、痰の多く出る人(気管支の浄化、痰や喘息の正常化)
・頭がふらついてめまいがするという人
・記憶力が低下した人
・眼に星のようなものが飛ぶような人
・視力が減退した人
・よく風邪をひく人
・食欲がない人
・夜間に汗が出る人
・顔の色が青い人
・口唇の色が白っぽい子供
・耳鳴りのする人
・歯が痛み、歯が動く人
・夜によく眠れないで口が渇く人
・手足が冷えたり、ほてったりする人
・腰や膝に痛みのある人
・神経衰弱の人
・糖尿病の人
・夜間尿のある人
・インポテンツの人(性機能の低下に対しての回復力強化)
・貧血の人(正常血圧の維持、造血機能障害の修復、血小板増加、血管内付着不純物の除去)
・病後の回復が遅い人
・皮膚病(アトピー性皮膚炎等)に有効作用

冬虫夏草の薬理作用

・冬虫夏草(乾燥品)の水抽出液には、動物実験により発がん抑制作用が認められている。
・冬虫夏草培養菌糸体エキスについては、ヒト摂取試験により血糖降下作用が確認されている。
・冬虫夏草の浸漬物を動物実験に使用した結果、背中の毛を剃毛し塗布しないマウスは24日で、塗布したマウスは14日で毛が生えそろった。
・冬虫夏草に含まれる成分にはのひとつ、βグルカン(アガリスク・鹿角霊芝などにも含まれる)は、アガリスク茸の17倍、通常のキノコの約170倍と多量に含まれ、活性酸素を中和し、免疫量を高める。

ウドンゲ

クサカゲロウの卵の塊。糸状の細い柄の先に楕円形の卵がつき、はじめ緑色で、後に白色に変化します。群がって草木や器物にくっつき、花のように見えます。

東洋医学における腎とは腎臓・副腎・生殖器官などの総称です。

 【参考文献】
・カラー版 第2版 漢方のくすりの辞典-生ぐすり・ハーブ・民間薬- 鈴木洋著 (医菌薬出版) 
・冬虫夏草とサナギタケの生態・培養・応用 陳瑞英著/松原藤好監修 (かんぽう) 2009年刊
・冬虫夏草 秘密とそのパワー 久保道徳著 (株式会社 保育社) 1996年刊 
・キノコの効用 鈴木高之著 (文芸社) 2009年刊
・冬虫夏草の化学 原彰・山岸健三共著 (新風社) 2007年刊
・カラー版 冬虫夏草図鑑 清水大典著 (家の光協会) 1997年刊